スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

帰るべき家がなくなってしまった!

『薔薇族』が創刊されたときも、マスコミが話題にしてくれたが、33年間出し続けて、2004年の9月に刊行された11月号で、突如廃刊に追い込まれてしまったときの方が、マスコミが話題にしてくれた。
9月22日の朝日新聞の夕刊に「雑誌『薔薇族』が廃刊」という小さな記事が載った。
その日の夕方はマスコミが押しかけてきた。
共同通信社、時事通信社、読売、毎日、東京新聞と、夜まで取材の電話が鳴りっぱなし。
フランスの新聞社まで取材してくれた。それをひとりで対応するのだから大変だった。
その後の一週間は、週刊誌、イギリスのザ・タイムズや、スイスの新聞まで取材にこられ、ぼくはしゃべりどおし、33年間の話をするのだから、1時間、2時間かけて、しゃべりとおしてしまった。
その後、神保町の古書店「一誠堂」の海外部からの依頼で、オーストラリアの国立国会図書館と、アメリカのエール大学の図書館から382号、全巻揃えての注文が舞い込んだ。
全部揃えるのは大変だったが、読者の協力で、なんとか揃えて送ることができた。国内では大宅壮一文庫、早稲田大学の図書館にも不揃いだが、置いてくれている。
『薔薇族』が廃刊になったということが読者に伝わると、多くの読者から反響が寄せられたが、電話をかけてくる人は少なく、ましてや手紙を寄こした人は数人、ほとんどがメールだった。
それを見ただけで、インターネットなるものが普及して、世の中、あっという間に変わってしまったということを思い知らされた。
『薔薇族』がこの世から消えて、「帰るべき家がなくなってしまった」という思いがしているという人からの手紙をがあった。
多くの人の心の中に『薔薇族』は生き続けるに違いない。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

伊藤文學

Author:伊藤文學
日本初の同性愛者向け雑誌『薔薇族』を創刊した編集長。
薔薇族は廃刊となったが、販売を手掛けるラブオイルは今でも売れ行き好調。
出演作品がネットで話題となり、いつしか“ラブオイル校長”の名でも親しまれるようになった。ありがたいことです。
管理運営:FMC's©伊藤文學

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
広告
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。