『薔薇族』を買いたいから買うのだ!

「私は高校3年生の者です。
このテの雑誌が最近買うようになりました。
私がゲイであることを自覚したのは中1の時ぐらいからでしょうか。
女の子を好きになったこともあり、付き合ったこともありましたが、体のつながりはできませんでした。
むしろ男性に欲情していらぐらいです。
私はゲイであることに対して、コンプレックスは多少あるかもしれない。
けれどいちいちコンプレックスにこだわっていたって、何も進歩しないもんね。
だからゲイである自分を楽しむことにしたんだ。
この雑誌は町中の割と大きい本屋で買った。
他に客はいたけれども
「私はこの雑誌を買いたいから買うのだ。」
と、自分に言い聞かせていたから、他人の目なんて気にならなかった。
私は私なのだからね。
親も少しずつ気づいているかもしれない。
なにせ私は『薔薇族』を特別隠しているわけでもなく、普通に置いているし、バレたらバレたで、ゲイであることを親に謝罪しないもん。
いいではないか、ゲイであっても、ゲイであっても、ノンケが女を好きなように、私も普通に男が好きなのだ。
だからほかの高校生、中学生のみんなも、もう少し客観的に自分を見直して、ゲイであっても、その中で自分を楽しませればよいのではないだろうか。
(埼玉県・GET・UP)」



「少年の部屋」のコーナーがなくなる最後に『薔薇族』の優等生が、しめくくってくれて、ぼくはうれしいよ・
「ラブオイル校長奮戦記」のブログを書かなければ、299号で「少年の部屋」のコーナーがなくなることも気付かなかっただろう。
みんなどんな大人になっているかな。

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プロフィール

伊藤文學

Author:伊藤文學
日本初の同性愛者向け雑誌『薔薇族』を創刊した編集長。
薔薇族は廃刊となったが、販売を手掛けるラブオイルは今でも売れ行き好調。
出演作品がネットで話題となり、いつしか“ラブオイル校長”の名でも親しまれるようになった。ありがたいことです。
管理運営:FMC's©伊藤文學

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